データから顧客像を明らかに〜ペルソナ作成までを徹底解説〜

2017.05.22/マーケティング

あなたの会社のサービスや商品、WEBサイトを利用している顧客がどんな人物なのかを把握していますか?
既存の顧客をリサーチして具体的な人物像を作り上げることであなたの会社のマーケティング活動の質の向上が見込めます。

まだペルソナを作っていないなら、この記事を参考にして作成してみてください。
今回は特別なツールやアンケート調査などがなくても出来る既存顧客のペルソナ作りをご紹介します。

ペルソナとは?

各種情報収集で得られたデータから最大公約数をとる形であたかも実在するかのような人物像を作ります。
これをペルソナといいます。

顧客の声を集約して代表的なモデルを人格化したペルソナを利用することで一見「たった一人」を目指すようでありながら、その背後に隠れた多くの人の心を打つことに繋がります。

ペルソナを構成する要素

デモグラフィック

人口統計学的属性。
顧客データ分析の切り口のひとつ。
デモグラフィックは人口統計学的属性、つまり性別、年齢、住んでいる地域、 所得、職業、学歴、家族構成などその人のもつ社会経済的な特質データ。

●画像(ビジュアルで認識することでよりイメージを鮮明に)
●名前(固有名詞で認識することでよりイメージを鮮明に)
●年齢
●性別
●住所
●家族構成
●仕事 / 会社 / 勤務地 / ポジション
●収入レベル
●学歴/教育レベル

サイコグラフィック

心理学的属性。
ライフスタイル、行動、信念(宗教)、価値観、個性、購買動機、あるいは商品使用程度によって顧客を分類するための基準。
一般に購買者の心理的要因を総評したデータ。

●デジタル上の行動とその動機
●意識(モチベーション / バリア)
●消費行動(実際の出来事や起こした行動)
●リテラシーレベル
●環境(外部的条件)
●ユーザーのゴール(満たしたい状態)

リサーチをやってみよう!!

それではリサーチ方法の解説を行なっていきます。

今回は架空の「スニーカー」についてリサーチを行なっていきます。
こんな商品を例題にしてみましょう!
名前は「SNBI」というブランドの「S-02MAX」という商品と仮定しましょう!w

リサーチ方法①:データ収集

SNS、口コミサイト等のCGMといったユーザーの思考と行動を明確にできるデジタル媒体からデータ収集を行いましょう。

SNS:Twitter、Instagram、Facebook 
CGM:Yahoo知恵袋、@コスメ、個人ブログなど 
※クライアントの業種、プロジェクト内容により最適な媒体を選択

SNS/CGMには検索機能があります。
そこで商品名で検索を行い、商品についてのポストを探して見ましょう!

このような書き込みをしているユーザーを抽出して上記のようなポストを見つけた際にエクセルなどを利用してカウントしていきましょう!
カウントする内容は以下のような項目をおすすめします。

●性別/年齢/住んでいる地域
●購入に至った理由(ポジティブ)
●購入に至らなかった理由(ネガティブ)
●商品の使用用途
●商品の使用シーン
●使用後の意見(ポジティブ)
●使用後の意見(ネガティブ)

さらにそれぞれのユーザーのプロフィールをチェックしましょう。
Facebook、Twitterなどのタイムラインを調査することで、 趣味・思考、価値観などある程度の人物像を想像することが可能になります。
このような作業を通してユーザーを抽出し、 それぞれの情報を並べていくと、ユーザーの共通点が見えてきます。

集計したデータを下記のように円グラフなどで可視化していきましょう!

上記のように円グラフなどで可視化した後、箇条書きでいいので傾向をまとめていきましょう!

リサーチ方法②:デモグラフィック / サイコグラフィック

上記のリサーチで集計したデータ、アカウントの背景を元に デモグラフィック・サイコグラフィックを箇条書きでまとめていきましょう。

デモグラフィック
・女性
・20代後半
・都心住み
・一人暮らし(独身)
・OL

サイコグラフィック
・ファッションや美容に興味あり
・カメラが趣味
・健康志向が強い
・SNS(インスタ)を頻繁に利用している

リサーチ方法③:ペルソナ化

上記までで調査してきた内容をペルソナ化しましょう!
より具体的にまとめるほど良いです。
ですが、ここで自分の想像を膨らまし過ぎないように注意してください!
あくまでデータから読み取れた内容でまとめていきましょう!

ペルソナを明確にして・・・

今回はSNSやCGMからデータを収集する方法でしたが実際にアンケートをとったりして行うのもいいですね!
ペルソナをつくることができればこのペルソナに対して当てるコンテンツや施策を考えたり、 行動フロー(カスタマージャーニーマップ)を作成したりなどして貴社のマーケティングに役立ててください。
より効果的で的確な施策立案に役立ててみてください!